THE BENDS
 
01. Planet Telex
02. The Bends
03. High & Dry
04. Fake Plastic Trees
05. Bones
06. Nice Dream
07. Just
08. My Iron Lung
09. Bulletproof..i wish i was
10. Black Star
11. Sulk
12. Street Spirit [fade out]
13.
How Can You Be Sure?*
14
.Killer Cars*

01. Planet Telex
この曲はもともと"Planet Xerox" と名付けられていたが、ご存知の通り"Xerox"は登録商標であるために、現在のタイトルへと変更したそうです。また、この曲は即興で出来上がったとの事です。メンバーでワインを何本か飲んだ後に、スタジオ内で適当に作ったドラムのループに、ジョニ−がディレイをかけたピアノを、エドがギター、その上にトムがボーカルをのせ、たった数時間で収録した曲だそうです。
02. The Bends
"The Bends"とは潜水病のことで、ダイビングなどで長時間潜水後に急激に水面に浮上した時に、水圧の違いから発生する様々な症状(関節部の痛み、息切れ、血圧低下等)を指します。前作のCreepの大ヒットによって、まさしく世の中に急浮上してしまった彼ららしいタイトルのつけ方だと思います。イントロから入ってくるギター3本の音圧と、ソロ部分のコードの広がりが特徴的な曲です。ジョニーはこの曲を気にいってるそうで、ライブの度にギターソロが変わっていくのはそのせいでしょうか。
03. High & Dry

この曲はトムがはるか昔(学生時代)に書いたものだそうで、レコーディングも1993年にされています。その後、"The Bends"の収録曲候補にあがり、当時のテイクをほんの少し手直しし、アルバムに収められることになりました。アルバムの中で、最初にシングルカットされた曲です。

04. Fake Plastic Trees
この曲はライブで頻繁に演奏されます。また、いろいろなバージョンが正規版でリリースされています。アコギバージョンがシングルに収録されていたり、日本でも発売されている”Tibetan Freedom Concert ”のライブコンピCDにも収録されてます。トムはこの曲を収録する前に、アルバム製作の苦悩から、癇癪を起こしていたそうです。このアルバムのプロデューサーのジョンレッキーに諭され、この曲のボーカルを涙ながらに収録したそうです。
05. Bones
この曲もわりと早い段階からライブで演奏されるようになりました。ライブの場合この曲ではトムはギターを弾かず、いつも飛び跳ねたり、腕をぶるんぶるん振り上げたりして歌っています。ジョニ−のトレモロを使ったイントロも面白い音色をしています。歳をとっていくことについてを歌った曲です。
06. Nice Dream

トムいわく、自分が見た夢を歌詞にしたのだそう。ドラマ−のフィルがアコギを弾いているとか。
この曲も最初はラジオ番組でのアコギ演奏で披露された。2番の歌詞が : "I'm a sweet man / Made of chocolate / Your licorice eyes will enrapt me..." と今とは違うものであったとか。

07. Just
"The bends"の収録曲の中でもかなりラウドなナンバー。ジョニ−が弾く駆け上がっていくような凄まじいギターフレーズが印象的。歌詞は自殺したがっている人についてのモノであるそう。曲の最後でトムが叫んでいるように聞こえるところは”Why do you do it to yourself? You stupid bloke.”と言っているようです。意味深なビデオクリップも面白いです。
08. My Iron Lung

”冷めない呪文”として公表されていない、この曲のサビの部分の歌詞は”The head shrinkers They want everything My uncle Bill My Belisha beacon ”とのことです。 この破壊的な曲は”Creep"の大ヒットのために作り上げられてしまったバンドのイメージを払拭する曲とのことです。

09. Bulletproof..i wish i was
この曲はトムのお気に入りだそうです。この曲の別バージョンとしてアコギでの演奏がシングル”Fake Plastic Trees (UK盤)”に収録されています。
10. Black Star
コード展開とギターの絡みが非常に美しい曲です。レディへの曲の中でフェイドインで始まる曲は珍しいと思います。トムが語るところによると、オフの日にあっという間にできた曲だとか。その割にはメンバーもお気に入りな様子。
11. Sulk
この曲は昔イギリスでおきた殺人事件(16人を殺傷し、犯人は自殺)がモチーフで、オリジナルの歌詞には、"just shoot your gun," というものも含まれていたそう。しかし、1994年にレコーディングする際、同時期に起きたNirvanaのカートの自殺を連想させてしまう、と違う歌詞に変えたそうです。この曲は滅多にライブでは演奏されません。
12. Street Spirit [fade out]
一度聞いたら忘れない、ギターのアルペジオで構成された美しくも悲しい、アルバムの最後を飾るに相応しい曲です。(日本版のみボーナストラックとして、あと2曲追加されてます)トムは、この曲については”あんまり聞かないでくれ、僕が書いたんではなく、勝手に出来た作品なんだ”と言っています。
14. How Can You Be Sure?
この曲以降は日本盤のみのボーナストラックになります。1993年に書かれた曲で、シングルのHigh and Dry (US盤), Fake Plastic Trees (UK盤)等に収録されています。バックボーカルのクレジットに”Dianne Swann”とあるようですが、どうやらこれはメンバーのジョークで、実際はエド(あるいはトム)がコーラスをしているようです。
13. Killer Cars
トムは”車”を主題にした曲をよく書きますが、これは2作目にあたります。この曲は1993年頃からアコギバージョンでライブで演奏されてきました。アコギバージョンとこのアルバムに収録されているエレキバージョンともう一つ”Mogadon version”と呼ばれる3つのテイクが存在します。Mogadon versionはアルバム収録のテイクをもう少しおとなし目な感じのものです。アコギでの演奏は最近でも行っているようですが、エレキバージョンでのライブ演奏というのは、見かけたことがありません。